臨床で役に立つ科目~保存修復学・歯内療法学

虫歯治療の基本!臨床で役に立つ、保存修復学・歯内療法学
歯科衛生士学校の授業の中でも、難しく苦手な人も多いのが「保存修復学」「歯内療法学」です。難しい薬品の名前や、修復方法の種類も多く、紛らわしい病名も多いため、なかなか覚えられない、頭に入ってこないという人も多いのではないでしょうか。しかし、「保存修復学・歯内療法学」は臨床でもその知識が必ず役に立つ科目の一つです。

保存修復学・歯内療法学=虫歯治療の基本

保存修復学・歯内療法学は、難しい名前になっていますが、つまりは「虫歯治療」の方法について学ぶための科目です。保存修復では基本的なコンポジットレジン修復、インレー・アンレー修復など、歯内療法学では、歯髄を温存するための歯内療法、抜髄となってしまった場合の根管治療について学びます。これらはどれも歯科医院では日常的に行われている虫歯治療。これをしっかりと頭に入れておくことでアシスタント業務もスムーズに頭に入ってくるでしょう。

難しい用語ばかりで覚えられない!

保存修復学・歯内療法学では、難しい用語も多く、なかなか覚えられないという人もいるでしょう。確かに、ホルマリングアヤコール、水酸化カルシウム、フェノールカンフル、急性歯髄炎、慢性歯根膜炎など、カタカナや漢字が多く、ややこしい名前のものが多いですね。ちなみに、このような薬品名や処置名は、臨床では略語で使われることがほとんどです。
例えば…

  • FG:ホルマリングアヤコール
  • 水カル:水酸化カルシウム
  • FC:フェノールカンフル
  • 急性歯髄炎:pel(ペル)
  • 慢性歯根膜炎:pul(プル)

「覚えられない!」と言う人は、このような略語で覚えてしまうのも一つの手です。国家試験でもこのような用語はしばしば使われますが、基本的にはマークシート式の試験なので略語で覚えていても問題ありません。

保存修復学・歯内療法学はこの2ポイントが重要

この科目は、本当に学生には理解するのが難しい科目の一つですので、あまり理解できないままにしてしまう人も多いのですが、せっかく勉強するのであれば、ポイントを押さえて、臨床に活かせるようにしていただきたいと思いますので、ポイントを2つご紹介します。

①歯髄炎・歯根膜炎の違い

この違いはとてもややこしいのですが、国家試験にも良く出題される内容です。また、臨床では歯科衛生士が診断をすることはありませんが、患者さんの症状を効いて、歯髄炎なのか、歯根膜炎なのかを判断できるようになれば、歯科医師に言われる前に器具の準備をしておくなど、1歩進んだ、アシスタント業務ができるようになります。

②歯内療法の薬品名と用途

これもとてもややこしいのですが、国家試験にも良く出題され、臨床でも関わることの多いものです。ここで一旦、薬品名と用途をしっかりと覚えておくと、臨床に出た際にもスムーズに業務を覚えられることでしょう。

保存修復学・歯内療法学が臨床で役に立つ理由はお分かりいただけましたか?難しい科目ですが、臨床に出たときに「学校で習ったなぁ(けどんまり覚えてない…)」と思うことの多い科目です。学生の間にしっかりと理解を深めておくとをお勧めします。